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2006/11/08

Adobe Max 2006レポート


10/23 - 10/26まで、Adobe MAX 2006という、ラスベガスで開かれたAdobeの開発者(デベロッパー/デザイナー)向けカンファレンスに参加させてもらって来たので、その報告をしたいと思います。といってもこの記事を書いている時点で既にAdobeの方達含め様々な方々がMAXについての記事やレポートをウェブに上げて下さっております。端的にいうとそれらに比べて自分が必死こいてメモってきた内容はダメダメだということに気づいたので、また、MAXで紹介されていた情報量が膨大で焦点を合わさずに書いてしまうと収集がつかなくなってしまうので、ここでは私がMAXに参加して印象に残ったことだけについてテーマ別にざっと書かせてもらいながら、他の皆さんの上げて下さっているリソースを紹介させてもらう形でレポートに代えさせてもらえればと思います。

MAXの概要

先ず初めに、予備知識の無い方の為に、全体としてどんな感じのイベントだったか、というところだけ、自分の主観も交え手短に箇条書きさせてもらいます。

  • ラスベガスで開かれた、Adobeの開発者むけ一大カンファレンス
  • Venetian Hotelという、ゴージャスなホテルが会場
  • 10/23-10/26の3日間に渡って開催(10/23はほぼレセプションイベントのみ)
  • 参加者は聞いたところによると世界中から3000人以上が参加
  • 各日の日程は、朝一番に開かれる、ホテルの大ホールで行われるGeneral Session(キーノート)と、多数の貸切ルームで行われる、大学の授業みたいな感じでAdobe製品の最新情報やレクチャーをうけれれる通常セッションを中心に構成。その他、MAXUP(=MUXUP)のような特別セッション(日本からはFlex User Groupの西村さん、バスキュールから自分が参加しました)、イベント、パーティーなど盛りだくさん。あと2006 MAX Awardsの授賞式もありました
  • Kevin Lynchさんを初めとしたAdobeの主要プロダクト開発マネージャー、リーディングパートナーなどがキーノート、セッションに参加
  • (私見ですが)どちらかというとデザイナー、クリエイターさんより、デベロッパーさんが多く参加していたような印象。キーノート、セッションの内容もFlex/Apollo関係、モバイルデバイス関係、ビデオ関係の製品の紹介や情報提供に重点が置かれていたように思います。
何はともあれ、MAXの概要を知るには、先ず、 といった素晴らしいレポート記事が既に見れますので、こちらを先ず読んでいただくのが良いかと思います。

Beyond Boundaries

今年のMAXのスローガンがこれ、"Beyond Boundaries"でした。 Adobeと旧Macromediaがひとつになっての初めてのMAXということで、両社のBoundary(境界)を越えて、またMAX体験後の今思い出す/思いつく限り、デザイナーとデベロッパーのBoundary、アプリケーション/プラットフォーム/デバイスのBoundary、新旧のBoundary、企業のBoundary、国、人種のBoundaryといったいろんなBoundaryを超えて、まあおまえら頑張ってこうや、ということであったのだろうと考えます(半分以上私見)。

製品間の連携

"Beyond Boundaries"の流れから、キーノートでも熱く語られていた、Adobe製品と旧マクロメディア製品の連携、またそれぞれの製品間での連携の強まりについて、印象に残っているデモや、他の方が書いてくださっているレポートでみたものも含め、いくつか挙げさせてもらいます。

  • PhotoshopのデータをDreamweaverにコピー、ペーストしようとすると、いきなり"Web用に最適化"画面が出現、その場ですぐファイルサイズを最適化できる
  • Photoshopの.psdファイルをレイヤー、テキスト、ブレンドモード、レイヤー効果そのままにFlashにインポート
  • FireworksでもPhotoshopのデータをそのままの形で開ける
  • Fireworksからアプリケーションのレイアウト情報を保持したmxmlを吐ける→そのままFlexデベロッパーに渡せる
  • IllustratorでつくったシンボルをそのままストレートにFlashのシンボル(MovieClip?)扱いに
  • 上記に関連して、FlexアプリケーションのスキンをIllustratorで簡単(そう)に制作
  • AfterEffectsのパペットツールで作成したキャラクターアニメーションをそのままflvに出力、Flashにインポート
といったようなものが、主に印象に残っていますが、このほかにも製品間(Flash/Flex - Fireworks - Dreeamweaver - AfterEffects - Photoshop - Illustrator - Acrobat etc.)の連携で今後強化されそうな部分がたくさんあるような感じでした。AdobeとMacromediaの提携が、私達のような制作側の人間にもたらす恩恵は大きいのではないでしょうか。

参考記事: @IT: アドビ、マクロメディア統合のメリットはワークフローの改善

Apollo

自分も今回はApolloについて強い興味をもって参加しました。自分の理解したところでは、 Apolloとは: 「HTML(Ajax)/Flash/Flex/PDFといった、既存のウェブサイトやアプリケーション制作のための技術を使って、デスクトップアプリケーションを制作することが可能な統合プラットフォーム(API群+ランタイム)」といった感じでしょうか。今までウェブサイトやウェブアプリケーションの制作に携わってきた私達にとって馴染みの深い技術/製品で、本格的な、インターネットのデータと連動したデスクトップアプリケーション(RIA)を制作できるようになるというのが、Apolloが私達にもたらすメリットだと思います。
開発にあたってのメインの言語はもちろんActionScript3.0でしょうが、Apollo APIを通じてJavaScriptとの連携も高いレベルで可能なようです。 Apolloのアプリケーションを走らせるためには、コンピュータにApolloランタイム(Apolloはクロスプラットフォームを掲げているので、Windows, Mac, [たぶん]Linux版の開発が進んでいるようです)をインストールする必要がありますが、ブラウザにおけるFlash Playerのように簡単にインストール、アップデートが可能になるような仕組みを今詰めている、といった話があったように思います。
と自分のあやしい記憶で記述するのはこれくらいにして、Apolloについてもっと詳しく知ることのできる、インターネット上のページを自分が知っている限りご紹介させてもらおうと思います。

他にも山ほどあるかとは思うのですが、とりあえず見つけられたもの、ということで。。

その他

  • 今回はApolloの他に、FlashLiteを初めとした、特にモバイルデバイスに対するAdobeの力の入れっぷりが強調されていたように思います。先述のAdobe、Ascii24のレポート記事に詳しいです。:
    Adobe MAX 2006フラッシュレポート page8
    Ascii24: 【Adobe MAX 2006レポート Vol.6】“BREW”でFlash Liteを配信開始――米国携帯事情
    「今は携帯では韓国や日本が一歩進んでいるといった感があるが、アメリカでも本格的に携帯でFlashでのコンテンツ/アプリケーションが使われるようになるから、がんがんいろいろつくって儲けようぜ」、といった感じの話がされていたように思います。 また、上記Adobe のフラッシュレポートのページに記述がありますが、Device Centralの登場で、私達にとってもモバイルデバイス用アプリケーションの開発が容易になりそうですね。
  • 次期Flash(Adobe LabsでAS3.0プレビュー版が入手可能) やActionScript 3.0(既に使える)については、自分が覚えている限り製品間連携の話を除いては、新しい話はそれほどなかったような気がしますが、デバッグ環境が充実しますよ、といったような話がされていたように思います。
  • SoundBoothという、オーディオ編集用アプリケーションの紹介がありました。Adobe Labsからベータがダウンロードできます。
    参考: MYCOMジャーナル: 米Adobe、オーディオ編集ツール「Soundbooth」をベータ公開
  • Spry - AdobeのAjaxフレームワーク/ライブラリ。たぶんscriptaculousとかprototype.jsみたいなものだと思います。 DreamweaverなどではSpryを使って、デザイナーさんでも簡単にAjax(DHTML)できるよ、みたいなことが言われていました。
  • BreezeはAcrobat Connectという名前に。オンラインミーティング中にPDFをひらいてみんなで見たり編集したり(うろ覚え)するようなデモがありました。Connectというエンタープライズむけのソリューションもあるようです
  • ColdFusionに関しても自分は疎いので良く分からないのですが、、キーノートでBen FortaさんがScorpioマン(Scorpioとは、次期ColdFusionのコードネーム)に変装して立ち回ったりとかなりのパフォーマンスぶりだったので、力がはいっているのだろうなあと思いました。多分Flexとの連携が強化されたりするのではないでしょうか。適当で申し訳ないです。
  • あと、これもいまいちよく分かっていないので申し訳ないのですが、やはりAdobeはPDFをエレクトリック・ドキュメントとしてもっともっと推し進めていく戦略なのだなあということを感じました。Flash/Flex/Apolloも、先ほどのAcrobat Connectも、PDFを強く意識してプレゼンがされていたように思います。(参考: Adobe MAX 2006フラッシュレポート page3)。
    Adobeは以前からLiveCycleというPDFを中心としたソリューションを提供しているようなのですが(自分は知りませんでした)、これらとFlexの連携が強化されていく、といったような話なのかな、と思いました。 (参考: @IT: Adobe Acrobat新版登場、「もはやPDF作成ツールではない」
  • 上記に関連して、自分は見れなかったのですが、Ascii24のレポート記事によるとAcrobat 3DのFlashとの連携デモが注目を集めていたようですね。
  • DirectorとFreehand(あとGolive)に関する言及は、少なかったようには思いますが(自分が知る限りは覚えていません) 開発中止、ということでは無いと思います。また、FMSに関しても、単体での言及は自分の記憶にはないのですが、あったでしょうか。。?

まとめ

MAXはAdobeの最新動向を知ることができ、且つ国内外の様々な人達と出会える機会を提供してくれた、素晴らしいイベントでした。レポートについては、うろ覚えのところもあるので、もし明らかに違う、というところがあればつっこみいただけると嬉しいです。
ラスベガスは意表をついて寒かったです。

その他自分にとって有難かった参考記事、サイトなど(ほぼFlash/Flex/Apolloについて)

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